音声対話コーパスを用いた言い直しの分析

  • 伝 康晴
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
  • 春木 憂
    奈良教育大学大学院教育学研究科
  • 石崎 雅人
    NTT情報通信研究所知的通信処理研究部

書誌事項

タイトル別名
  • A Corpus-based Analysis of Speech Repairs in Japanese

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抄録

自然な会話において生じる非流暢性の特徴を調べることは,心理言語学と計算機科学のいずれにおいても重要である.本研究では,日本語の人間同士の対話における言い直しのデータを用いて,Leveltのモニター理論の妥当性を検討する.具体的には,モニター理論から帰結する以下の2つの仮説を検証する.(i)修復対象の末尾は必ずしも言語単位の境界ではない.(ii)訂正部分の先頭は言語単位の境界である.分析の結果,モニター理論は概ね支持されたが,注目すべき例外が発見された.(a)言語単位の境界で言い誤りに気付きやすいということはない.(b)機能語の言い換えは言語単位境界への後戻りを必ずしも伴わない.

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参考文献 (10)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572824502052123136
  • NII論文ID
    110002916805
  • NII書誌ID
    AN10442647
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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