高速1ビット信号処理

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  • High speed 1bit signal processing

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抄録

一般に標本化周波数が帯域を決定し量子化ビット数がダイナミックレンジをそれぞれ独立に決定するかのようにうけとられがちであるが, 実は両者は密接に関係しており重要なのは両者の積, すなわち伝送容量である. 量子化雑音のスペクトル分布を制御することにより、1bit量子化でも十分なダイナミックレンジを得ることが可能であり, 我々は100kHzまで数十dBのダイナミックレンジで伝送可能な高速1bit符号化を提案しさまざまな信号処理に応用してきた. ところで, 周波数分析にはFFTがよく用いられているが, FFTには窓の影響を受け偽の周波数成分が出るなどの問題点がある. 1958年にウィナーが提案した一般化調和解析は, 周波数成分を一本づつ抽出していくことにより周波数解析を行う手法で, 窓の影響を受けずに解析できる. 本報では, 正確な周波数解析が可能であるという一般化調和解析の利点に着目し, マスキング等の聴覚特性を考慮した高速1bit信号の高能率符号化に一般化調和解析を導入したので報告する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573387452013147648
  • NII論文ID
    110002935442
  • NII書誌ID
    AN10438388
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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