Marcello Fantoni : La corte del Granduca. Forma e simboli del potere mediceo fra Cinque e Seicento. Roma, Bulzoni, 1994.

抄録

ついにメディチ家のトスカーナ大公国の宮廷についての包括的な研究書が出版された。私は「ついに」という言葉を使ったが、それはトスカーナ大公国についても、宮廷についても、近年多くの研究がなされているにもかかわらず、トスカーナ大公国の宮廷についての研究は全くと言っていいほどなかったからである。それは、共和国と君主国を対置させて、共和国から君主国へという政体の変化を退廃と定義するような見方のためでもあるだろうし、あるいはルネサンスの文化に対してトスカーナ大公国における文化を、やはり退廃と位置付ける見方のためでもあるだろう。このような考え方は、19世紀のリソルジメントの時代に生まれたものであるが、1970年代においてもなお、研究者たちに影響を与えていた。そこで本稿では、まずトスカーナ大公国と宮廷という二つの研究史を簡単に概観してから、その中における本書の位置付けを試み、その後本書の概略を紹介し、内容に踏み込んだ若干の論評を行なうことにする。

収録刊行物

イタリア学会誌   [巻号一覧]

イタリア学会誌 (47), 149-159, 1997-10-20  [この号の目次]

イタリア学会

プレビュー

プレビュー

各種コード

  • NII論文ID(NAID) :
    110002959378
  • NII書誌ID(NCID) :
    AN00015107
  • 本文言語コード :
    JPN
  • 資料種別 :
    書評
  • ISSN :
    03872947
  • NDL 記事登録ID :
    4325604
  • NDL 雑誌分類 :
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要) // ZG85(歴史・地理--ヨーロッパ--イタリア)
  • NDL 請求記号 :
    Z22-124
  • 収録DB :
    NDL  NII-ELS