関係データベースを利用したXMLリポジトリのためのアクセス管理手法

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  • カンケイ データベース オ リヨウ シタ XML リポジトリ ノ タメ ノ アクセス カンリ シュホウ
  • An Access Control Method for XML Repositories Using Relational Databases

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抄録

本論文では関係データベースを利用したXML リポジトリにおけるアクセス管理の実装について報告する.XML リポジトリに関係データベースシステムを利用する利点は,関係データベースがすでに培ってきた大量のデータ処理に関する機能,たとえばインデックスやトランザクションを,XML 処理に容易に適用できるからである.XML には一番基礎となる整形式のデータ,そしてスキーマでモデルが限定される妥当なXML 文書に大別される.提案手法は整形式のあらゆるXML 文書を格納する目的で設計されている.提案手法が目指すことは関係データベースの持つユーザ認証機能をXMLリポジトリと統合することである.ユーザはすでに利用しているDBMS のアカウントを利用して,提案するXML リポジトリにセキュアなアクセスをすることができる.提案手法の特徴は,アクセス権の処理がすべてSQL で記述されている点である.つまりほとんどのRDBMS 上で提案システムを容易に構築できる.本論文では提案手法をMicrosoft SQL Server,MySQL,PostgreSQL という3 つのDBMS 上で実装し性能を調査した.本論文は我々が提案するSAXOPHONE 上での実装について報告する形をとっているが,本論文が議論する問題点は関係データベースを利用したXMLリポジトリすべてに関連する問題点であり,それを解決する提案手法はそれらXML リポジトリ上でアクセス管理全体に適用できる.

This paper describes an access control method of the XML repository system, SAXOPHONE, which was implemented at Tokyo Metropolitan University. The main feature of our research is a novel account identifier that is based on the prefix-labeling scheme to realize a hierarchical authorization. SAXOPHONE uses relational databases for XML document storage. Using it, any valid or well-formed XML document is decomposed into events of the SAX parser and is then stored into relational tables using a fixed scheme. Consequently, users can handle the system as a normal SAX parser. This study also illustrates how to realize an access control method of XML documents on relational databases such as Microsoft SQL Server,MySQL,PostgreSQL.

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