歯科材料の熱的性質に関する研究 : 第10報高フィラー型硬質レジン

• 齊藤 仁弘

  日本大学歯学部歯科理工学教室

• 塩田 陽二

  日本大学歯学部歯科理工学教室

• 金子 和幸

  日本大学歯学部附属歯科技工専門学校

• 林 純子

  日本大学歯学部附属歯科技工専門学校

• 茂呂 祐康

  日本大学歯学部補綴学教室クラウンブリッジ学講座

• 小泉 寛恭

  日本大学歯学部補綴学教室クラウンブリッジ学講座

• 五十嵐 孝義

  日本大学歯学部補綴学教室クラウンブリッジ学講座

• 西山 實

  日本大学歯学部歯科理工学教室

書誌事項

タイトル別名

• Thermal Properties of Dental Materials : Part 10 Crown and Bridge Resins Containing High Concentration of Filler

抄録

高フィラー型硬質レジンのArtglass, Estenia, BelleGlass, HP, Gradiaの熱拡散率, 比熱容量を熱定数測定装置(TC-2000L)を用いて測定し, 熱伝導率を算出した.試験体はφ10×1mmとし, 製造者指示に従って作製した.高フィラー型硬質レジンの熱伝導率(Wm ^-1K ^-1)は, Artglassが0.289〜0.316, Esteniaが0.544〜0.561, BelleGlass HPが0.326〜0.373, Gradiaが0.337〜0.357であった.エナメル質の熱伝導率(0.87Wm ^-1K ^-1)と比較すると約1/2〜4/5の小さい値, IPS Impressの熱伝導率(0.644〜0.733Wm ^-1K ^-1)と比較すると, Esteniaはほぼ同じ値, Artglass, BelleGlass HPおよびGradiaは約1/2の値であった.以上のことから, 高フィラー型硬質レジンはエナメル質より熱の遮断性が大きいことが明らかとなった.

収録刊行物

• 歯科材料・器械

  歯科材料・器械 19 (5), 441-447, 2000-09-25

  一般社団法人 日本歯科理工学会

キーワード

• 熱伝導率
• 歯冠用レジン
• フィラー

詳細情報

• CRID: 1390845713000287616
• NII論文ID: 110002989124
• NII書誌ID: AN00127279
• DOI: 10.18939/jjdm.19.5_441
• ISSN: 21884188
• ISSN: 02865858
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2001093889
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可