シリコーンラバー印象模型の再現性に関する三次元的研究 : 印象採得時温度, 印象撤去速度および模型材注入時期の影響について

  • 内田 博文
    日本大学歯学部総合歯学研究所歯科材料研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Three-dimensional Accuracy and Deformation of Stone Cast Obtained from Silicone Rubber Impression : Influences of Temperature during Impression-taking, Impression-removing Speed and Pouring-time of Die Materials

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抄録

縮合型および付加型シリコーンラバー印象材を用いてアンダーカット原型より作製された模型の再現性について, 三次元座標測定法を応用して, 寸法精度および変形を三次元的にとらえることを試みた. とくに本研究では, 印象採得時温度, 印象撤去速度および模型材注入時期の影響について検討を行なった. その結果, 口腔内温度ではアンダーカットの深い部分で直径の増加が認められたが, 高さの寸法精度ならびに変形には温度による影響は認められなかった. また, 速い印象撤去速度においてアンダーカットの再現性が良好であった. さらに, 模型材注入時期の遅延による影響は縮合型シリコーンラバー印象から作製された模型に認められたが, 付加型シリコーンラバー印象から作製された模型にはほとんど認められなかった. そして, 模型材注入時期を印象撤去24時間後とした場合以外で, 縮合型シリコーンラバー印象から作製された模型は原型に近い寸法を示した.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 6 (3), 255-269, 1987

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (4)*注記

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