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- 玉置 洋
- 東京医科歯科大学医用器材研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on Acrylic Resin with Reduced Residual Monomer
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抄録
残留モノマーの少ないアクリル系レジンを開発するため,モノマー成分にメチルメタクリレート(MMA)およびエチルメタクリレート(EMA),ポリマー成分にフッ素系ポリマー,MMAおよびEMAの単独重合体およびそれらの共重合体を用いて,それらの成分が残留モノマーに及ぼす影響を検討した.MMAベースの光重合型レジンではフッ素系ポリマーの添加量の増加とともに残留モノマーは減少した.これは,レジンの硬化中にモノマーが重合して生成したポリマーのガラス転移温度あるいは分子量が低いためと推測された.通常のMMAの代わりにEMAモノマーを用いると,残留モノマーが有意に減少し,操作性も向上した.MMAおよびEMAの単独重合体混合物とEMAモノマーからなるレジンは,安全性と操作性の向上したリライニング材料あるいは義歯床用材料として,今後さらに検討する価値があると思われる.
収録刊行物
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- 歯科材料・器械
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歯科材料・器械 18 (1), 20-28, 1999
一般社団法人 日本歯科理工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679188055680
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- NII論文ID
- 110002990707
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- NII書誌ID
- AN00127279
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- ISSN
- 21884188
- 02865858
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可