バイオイメージングにより評価したIVa,Va族高融点金属の生体適合性

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タイトル別名
  • Biocompatibility of Refractory Metals in Group IVa and Va Evaluated by Bioimaging

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抄録

IVa,Va族高融点金属の生体適合性を評価するため,これらの金属をラットに移植し,原子間力顕微鏡による金属表面粗さ測定,光学顕微鏡による組織観察,画像解析による組織計量,X線分析顕微鏡およびEPMAによる金属の溶出分布表示,共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)による骨形成の経時的変化の追跡,ICPによる高感度分析を行った.バナジウム以外の金属はいずれも炎症反応を示さなかった.埋人後2週から4週にかけて新生骨量はあまり変化しなかったが,骨接触率は著しく増加していた.CLSMによる蛍光ラベリング像とEPMAにおけるCa強度の増加は骨の改造と石灰化が進行したことを示唆した.一方,バナジウムは骨形成に対して為害作用を示した.また,ICPにより擬似体液浸漬においてバナジウムの溶出が認められた. ジルコニウム,ハフニウム,ニオブ,タンタルはいずれもチタンとほぼ同等に生体適合性に優れていることが示唆された.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 18 (6), 447-462, 1999-11-25

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (10)*注記

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参考文献 (26)*注記

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