ワイヤ放電加工処理チタンの表面微小形状

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タイトル別名
  • Micromorphology of Titanium Surfaces Prepared by Wire Type Electric Discharge Machining

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抄録

近年, 骨に対する良好な親和性を有することから, チタンがインプラント材料として広く用いられている.市販インプラントの表面をSEM観察したところ, 骨接触面の微小形状は種々のものがあり, これはインプラント製作工程に影響されている.本研究では, ワイヤ放電加工で処理したチタン表面の微小形状を, 市販のインプラントに採用されているプラズマコート処理面および旋盤による機械的切削面と比較検討した.プラズマコート処理面と切削面の表面粗さ(Rmax)は30.1μm, および2.6μmであった.一方, ワイヤ放電加工表面の微小形状は用いた電気加工条件の影響を受け, 電気条件を上げると表面粗さが大きくなり, Rmaxは7〜22μmの間であった.切削面は方向性のある微小形状を有していたが, ワイヤ放電加工面とプラズマコート処理面はともに方向性のない微小形状を有していた.ワイヤ放電加工面は方向性はないが凹凸の高さが比較的均一でコントロールされているのに対し, プラズマコート処理面はより不規則な表面で多孔質であった.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 14 (1), 131-135, 1995-01-25

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (9)*注記

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参考文献 (22)*注記

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