象牙質とレジンの接着 : HEMA水溶液処理による被着面の形態変化および接着耐久性について

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タイトル別名
  • Adhesiveness of Resin to Acid-etched Dentin :-Structural Change of Adherent Surface and Durability of Adhesiveness, Following to the Pretreatment with Aqueous Solution of HEMA

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抄録

象牙質とレジンの接着強化および機構解明を目的として, 種々の被着面処理が象牙質コラーゲンおよび接着耐久性に与える影響について検討した.酸処理象牙質を2-hydroxyethyl methacrylate(HEMA)水溶液によって表面処理後, TEM観察, SEM観察および接着試験を行い次のような結果を得た.すなわち, 酸処理後の象牙質コラーゲン線維にHEMAを作用させるとmicrofiblilの横紋構造が経時的に変化した.リン酸処理後に30%HEMA水溶液を作用させた被着面でのボンディング材の樹脂含浸層は, HEMA処理を行っていないものと比較してはるかに厚みがあった.また, その処理における引張り接着強さは, 初期値が12.07MPa, サーマル値が11.75MPaであり、サーマルサイクル2万回で低下しなかった.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 12 (5), 637-647, 1993

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (6)*注記

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