活断層の横ずれ変位によって形成される変動地形と極浅部地質構造との関係：雁行断層について

• 安江 健一

  富山大学大学院理工学研究科 現所属：核燃料サイクル開発機構幌延深地層研究センター

• 廣内 大助

  愛知工業大学工学研究科地域防災研究センター

• 中埜 貴元

  富山大学理学部地球科学科

• 酒井 英男

  富山大学理学部地球科学科

• 奥村 晃史

  広島大学大学院文学研究科

• 海津 正倫

  名古屋大学大学院環境学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Relationship between the tectonic relief and the subsurface geological structure related to strike-slip displacement: a case of the <i>en échelon</i> faults
• カツダンソウ ノ ヨコズレ ヘンイ ニ ヨッテ ケイセイ サレル ヘンドウ チケイ ト ゴクセンブ チシツ コウゾウ ト ノ カンケイ ガンコウ ダンソウ ニ ツイテ

抄録

横ずれ活断層周辺の変動地形と地表下数 m の極浅部地質構造の関係を明らかにし，その三次元構造と形成過程を考察した．調査地域は，阿寺断層系下呂断層の中南部，御厩野地区である．地形・地質踏査，詳細地形図の作成，トレンチ壁面の観察，地中レーダ探査の結果から明らかになった調査地域の地表面形態と極浅部地質構造は，数m～数十mオーダーのリーデル剪断型の断層構造として捉えることができる．その形成過程は，地下の基盤岩中に存在する下呂断層の主断層面における左横ずれ変位に伴って，その上位に分布する未固結層中に長さ数十 m 程度の右雁行する断層構造がほぼ一定の間隔で形成され，その地表延長部には，連続的に右雁行配列する低断層崖や狭長な凹地，マウンドが現れると考えられる．<br>

収録刊行物

• 地質学雑誌

  地質学雑誌 111 (1), 29-38, 2005

  一般社団法人 日本地質学会

キーワード

• subsurface geological structure
• strike-slip active fault
• Gero fault of the Atera fault system
• tectonic relief
• ground penetrating radar exploration
• Riedel shear

詳細情報

• CRID: 1390282681214179840
• NII論文ID: 110003024631
• NII書誌ID: AN00141768
• DOI: 10.5575/geosoc.111.29
• ISSN: 13499963
• ISSN: 00167630
• NDL書誌ID: 7234604
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7234604
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/111/1/111_1_29/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可