抗ヒスタミン剤内服下に急性尿閉を来たした処女膜閉鎖症の一例

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  • ATRESIA HYMENALIS WITH ACUTE URINARY RETENTION UNDER THE ANTI-HISTAMINE DRUG: A CASE REPORT

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抄録

症例は11歳, 女子. 花粉症治療のために抗ヒスタミン剤を内服していたところ尿閉となり来院した. 超音波検査とMRIを施行したところ膣内血腫を認めた. 外陰部視診にて処女膜閉鎖症ならびに膣留血腫と判明した. 処女膜切開術にて症状は完全に消失した.<br>処女膜閉鎖症は, われわれが調べた限りでは, これまでに本邦ではおよそ50例ほど報告されている. 本疾患は稀な婦人科疾患のため泌尿器科医が経験する事は少ないが, 排尿障害を伴う思春期女子の場合は原因疾患のひとつであり, 思春期女子に尿閉をみた場合には鑑別診断の一つに本疾患を加えて必ず外陰部の診察を行うべきである.

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