前立腺全摘除術後における排尿状態と国際前立腺症状スコア (I-PSS) との検討

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  • THE EVALUATION OF URINATION STATUS AND INTERNATIONAL PROSTATE SYMPTOM SCORE FOLLOWING RADICAL PROSTATECTOMY

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抄録

(目的) 前立腺癌に対する根治的前立腺全摘除術後の膀胱機能の推移を尿流量動態検査にて経時的に検討した.<br>(対象と方法) 対象は1993年10月から2002年10月までの9年間に根治的前立腺全摘除術を施行した前立腺癌症例43例で, 術前および術後1, 3, 6, 12ヵ月, 以後1年おきに尿流測定, 膀胱内圧測定を施行した. 尿失禁の評価は問診にて行った. また各時期のI-PSS, QOLスコアと比較した.<br>(結果) 術後早期には排尿量, 最大膀胱容量の減少, 最大尿流率の低下を認める例が多かった. 経時的に尿流測定, 膀胱内圧測定は正常化し, I-PSS, QOLスコアの改善を認めた.<br>(結論) 術後の尿流動態検査の改善は3~6ヵ月で認められるのに対しI-PSS, QOLスコアではそれに遅れ6ヵ月から1年で改善が認められ, 他覚的評価と自覚的評価にずれが生じた.

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