虫垂を輸出脚に用いた Mainz 法による禁制代用膀胱内に発生した結石の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF STONE FORMATION IN THE MAINZ POUCH USING APPENDIX AS THE EFFERNT LIMB: A CASE REPORT

この論文をさがす

抄録

症例は72歳, 男性. 膀胱癌に対し, 1993年11月30日膀胱全摘および虫垂を輸出脚として用いた Mainz 法による禁制代用膀胱造設術施行. 膀胱癌の病理診断はTCC, G2>G3, pT1であった. 以後, 自己導尿にて順調に経過していた. また, 69歳時より, 胆石も指摘されていた. 2000年1月25日, 腹痛が出現し当院内科にて胆石症および総胆管結石と診断された. その際, 腹部CTで代用膀胱内に結石を認めた. 胆石症は同年2月4日, 開腹にて胆摘を行った. 代用膀胱内の結石摘除目的で当科紹介され, 同年3月6日入院, 3月21日, 開腹術にて結石摘除術を施行した. 術前の尿pHは8.5, 尿培養では Proteus mirabilis と Escherichia coli が検出された. また尿細胞診は Class Iであった. 結石の色調は黄白色, 大きさは7.0×6.5×4.5cmで, 重量は120gであった. 結石成分分析は, リン酸マグネシウム・アンモニウム88%, 炭酸カルシウム12%であった. 4月4日代用膀胱造影施行, 容量は250ml, 禁制は良好に保たれていた. 術後特に問題なく経過し, 4月9日退院した.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ