VURの合併機序に興味がもたれた2小児例

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  • PEDIATRIC VESICOURETERAL REFLUX WITH PATHOPHYSIOLOGY OF CLINICAL INTEREST
  • REPORT OF TWO CASES

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抄録

症例1は8歳女児, 急性腎盂腎炎の反覆と夜尿症を主訴として来院, 諸検査後尿道末梢部狭窄と診断, TUR-Bnと尿道拡張術を施行した. 症例2は9歳男児, 尿の混濁と間歇的発熱を主訴に来院, 諸検査後 Paquin らのいわゆる巨大膀胱症候群と診断, 両側腎瘻造設術を施行した.<br>自験2例は臨床的には異なる診断を行なったが, ともに高度のVURと水腎水尿管症を持ち, urodynamic study により尿道内圧が異常高値を示し, functional obstruction が存在しながら detrusor-sphincter dyssynergia を欠くという共通の病態が認められた. この知見はこれら先天性下部尿路障害の疾患の本態とも関わる興味あるものと思われ, 小児拡張尿管における下部尿路機能の検索の重要性をも強調した.

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