結節性精管炎

書誌事項

タイトル別名
  • VASITIS NODOSA
  • REPORT OF TWO CASES
  • 2症例の臨床病理学的検討

この論文をさがす

抄録

我々は2例の Vasitis Nodosa を経験したので報告する. 症例は47歳と40歳の男性で, それぞれ23年前, 10年前に Vasectomy を行っている. 今回精管再吻合を希望し, その際, 両側精管の Vasectomy 部に一致して紡錘状の硬結を認めた. その硬結は組織学的には, 精管上皮, 平滑筋束の増殖を伴った限局性増殖性炎症であり内部には精子も認められた. 又, Spermatic granulomas も散見された. これらは, 結節性卵管炎によく似た組織像であった. Vasitis nodosa の腺管組織の増殖は腺癌の組織像に類似しており, 鑑別が重要である. 又, Vasectomy 後の精管再疎通の危険性も示唆される.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ