停留睾丸における副睾丸異常について

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  • EPIDIDYMAL ABNORMALITIES ASSOCIATED WITH CRYPTORCHIDISM

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抄録

1983年6月より1986年5月の間に行われた停留睾丸の手術例222例297睾丸の術中所見特に副睾丸の異常について検討した.<br>副睾丸の付着異常は174睾丸 (58.6%) に認められ, それらを副睾丸頭部, 体部および尾部の3要素に分け, それらの組み合わせからなる7種類に分類した. 最も多くみられたのは尾部が遊離しているもので36.8%であり, 次に体部と尾部が遊離しているもので28.2%であった. これらの場合, 尾部は長いことが多かった. 副睾丸体部が遊離・屈曲しているものは17.8%であり, 頭部が遊離しているものは稀であった.<br>Grade (昼間の分類) 別では, Grade I0で34.5%, Grade Iで50.3%, Grade IIで75%, Grade IIIで100%と Grade が増すにつれて副睾丸の付着異常を伴う頻度が高くなる傾向があった.<br>副睾丸の付着異常には atresia を伴っている可能性があり, 妊孕力を左右する重要な所見であることが示唆された.

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