腎平滑筋腫の1例とそのDNA ploidy pattern

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  • A CASE REPORT OF RENAL LEIOMYOMA AND ITS DNA PLOIDY PATTERN

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抄録

腎平滑筋腫は腎の良性腫瘍のなかではまれな腫瘍である. 今回我々は肝機能障害の精査中に偶然発見された腎平滑筋腫の1例を経験した. 症例は51歳女性. 肝機能障害の精査中, CT scan にて右腎前面に突出する径2.5cmの腎腫瘍を認め, 当科を受診した. 悪性腫瘍を否定しえず腫瘍核摘術を施行した.<br>病理検査にて腫瘍は腎皮質より連続して存在し, 組織学的には好塩基性で紡錘形の腫瘍細胞が索状に増殖しており, 核の異形性は認められなかった. 以上より腎被膜から発生した腎平滑筋腫と診断された. さらにDNA flow cytometry 分析にて, 本腫瘍は diploid pattern を示した. 文献的考察とともに報告する.

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