膀胱癌の化学療法におけるポリアミンの変動

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タイトル別名
  • CHANGES IN TISSUE AND BLOOD POLYAMINE LEVELS FOLLOWING CHEMOTHERAPY IN RATS WITH URINARY BLADDER CARCINOMA INDUCED BY
  • N-BUTYL-N-(4-HYDROXYBUTYL) NITROSOAMINE IN RATS
  • N-Butyl-N-(4-hydroxybutyl) nitrosamine (BBN) 誘発ラットでの検討

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抄録

(背景と目的) ポリアミンは細胞増殖因子と考えられている. 組織中および血中ポリアミンの変動が膀胱腫瘍化学療法の有用な生化学的マーカーとなるかを検討した.<br>(対象と方法) N-butyl-N-(4-hydroxybutyl) nitrosamine (BBN) 誘発 Fischer 344系雄ラット膀胱癌モデルを用い, cisplatin, methotrexate および pirarubicin による化学療法を行い, 膀胱組織中及び血中ジアミン, スペルミジン, スペルミンの3つのポリアミンを分別定量した.<br>(結果) 化学療法を行ったラットでは, 20匹中5匹に膀胱癌がみられ, 生理食塩水を投与した対照群では20匹中16匹に膀胱癌が発生した. 化学療法を行ったラットでは, 化学療法後スペルミジン, スペルミン, 総ポリアミンが生食を投与したラットに比べ有意に低値であった.<br>(結論) ポリアミンは膀胱癌化学療法において治療効果を推定する指標の一つとして利用できる可能性が示唆された.

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