後腹膜腔鏡下膀胱憩室切除術の試み

書誌事項

タイトル別名
  • LAPAROSCOPIC EXTRAPERITONEAL BLADDER DIVERTICULECTOMY: AN INITIAL CASE REPORT

この論文をさがす

抄録

後腹膜腔鏡下膀胱憩室切除術で治療に成功した膀胱頚部閉塞による巨大な膀胱憩室の症例を報告する. 症例は71歳男性, 主訴は排尿障害, 排尿痛, 混濁尿. 前立腺肥大症と巨大膀胱憩室による排尿障害を認めたため, 1998年9月24日, 腹腔鏡下手術で憩室を切除し引き続いて経尿道的前立腺切除術を施行した. 術前に, 左尿管に尿管ステントを, 憩室と膀胱にそれぞれ8Frフォーリーカテーテルを留置した. バルーンダイレーターを使用して膀胱前腔を拡張し, 操作腔を作成した. 鉗子, 超音波メス, 電気メスを用い憩室切除後, 膀胱壁を閉鎖するため5針縫合した. 術後20ヵ月の現在, 排尿障害, 尿路感染を認めず経過良好である. 腹腔鏡下膀胱憩室切除術は低侵襲に膀胱憩室の完全切除が可能であり症候性の膀胱憩室の1つの治療法に成り得ると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ