所謂炭坑夫塵肺症に認められた潜在性微小肺瘢痕癌について

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タイトル別名
  • Latent Scar Cancer of the Lung in Coal-Worker's Pneumoconiosis

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抄録

14年間の職業歴を有する46才男性の炭坑夫塵肺症の一剖検例に認められた所謂潜在性微小肺癌痕癌について,その組織発生に核心をおいて報告した.左肺上葉助膜下の珪酸炭粉結節を有する瘢痕組織を場として発生した腺癌であって転移はない.その瘢痕内〜周囲には多彩な病変が混在し,その癌腫と細気管支上皮及ぴ腺様増殖との連統性を明らかに認めた.職業性舳癌とはいえ,末梢性瘢痕癌の組織発生に種々なる示唆を与えた症例である.

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 12 (4), 353-359, 1972-12-25

    日本肺癌学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417127323316224
  • NII論文ID
    110003103074
  • NII書誌ID
    AN00203978
  • ISSN
    03869628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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