母音間閉鎖子音の知覚における話者性情報の役割

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タイトル別名
  • A role for talker source information in the perception of intervocalic stop consonants
  • ボインカン ヘイサ シイン ノ チカク ニ オケル ワシャセイ ジョウホウ ノ

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抄録

母音間閉鎖子音の情報は、閉鎖前部と閉鎖後部に時間的に分布しており、破裂部が雑音によって置換されても、全体の音素特徴が知覚的に統合され子音知覚が生ずる。このような現象を利用し、VCVの閉鎖前部及び後部の子音情報や話者性情報が競合する刺激をcross splicingによって作成し、子音知覚実験を行った。この結果、音素特徴の知覚的統合は、話者性情報とはほとんど無関係に生じ、話者性情報が極端に異なる男声と女声のような組み合わせに対しても同様であることを明らかとした。この結果、今までduplex perception of speechなどで知られていた周波数領域での音素特徴のdichoticな知覚的統合には話者性情報の影響がないという結果と同様の結果が、時間領域におけるdioticな知覚的統合においても生じることが示された。

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