肺腺癌に対する術後補助化学療法の検討.-第1次研究 : MMC+Tegafur とMMC+UFTの比較試験-(第2報)

書誌事項

タイトル別名
  • A Randomized Controlled Postoperative Adjuvant Chemotherapy Trial of MMC+Tegafur and MMC+UFT for Adenocarcinoma of the Lung-First Study (Second Report) :

この論文をさがす

抄録

西日本地区30施設の共同研究により,肺癌の治癒切除例に対する補助化学療法の有用性を検討した.このtrialが終了した後5年の観察期間が経過したのでその成績を報告する.対象は絶対的治癒切除,相対的治癒切除となった肺腺癌であり,A群はMMC(20+10mg)+tegafur600mg1年間経口投与,B群はMMC(20+10mg)+UFT400-600mg1年間経口投与とした.1982年11月から1985年11月までにA群113例,B群111例の計224例が集積された.不適格例が43例であり,A群88例,B群93例を解析対象とした.背景因子には差は認めなかった.成績は5年生存率および5年健存率で検討した.両群の全症例の5年生存率はA群64.3%,B群55.6%で有意差は認めず,健存率でも差はなかった.後層別解析で,N2症例において5年生存率および5年健存率とも,B群が良好であった(p=0.029,p=0.048).

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 31 1011-1019, 1991

    日本肺癌学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ