-
- 鈴木 晴雄
- 香川大学農学部
-
- デュアンパン アチャナ
- 香川大学農学部
-
- 奥田 延幸
- 香川大学農学部
-
- 松井 年行
- 香川大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
-
- Characteristics of Pot Soil Temperature in Glasshouses
この論文をさがす
抄録
本実験は被覆施設における栽培ポットの土壌温度の動態特性を明らかにすることを目的とした.圃場,ハウス(ガラス温室),人工気象室の各場所に,無植生状態のポット(1/2000a),植生下のポット,畦(圃場,ハウス)を設けて,ポット壁面の日射変化,土壌温度の変化とそのバラツキ,水分分布を測定した.夏期(1996年7月)における実験結果をまとめた. 1)ポット壁面各方位における直達理論日射量の日変化は,一般の耕地とは大きく異なった.実測全天日射量は,散乱日射量の存在によって壁面各方位間の差が縮小した. 2)ポット内の土壌含水率の部位別変化は,圃場無植生ポットでは北側(N:5.5%)より南側(S:12.5%)が約2倍もバラツキ(S.D.)は大きく,これは植生下のポットも同様であった.ハウスでは無植生と植生の両ポットとも水分変化はより小さくなり,人工気象室では一部の方位でバラツキが特に大きくなる以外は全般的に小さく生じた(3%〜6%). 3)ポット土壌(中央部)の深さ別平均土壌温度については,圃場設置ポットに比べてハウス設置ポットでは無植生下と植生下との差は僅少となり,人工気象室では夜間に空調による高温の温度分布が得られた. 4)ポット土壌の温度上昇度は,無植生では日射量の増加とよく一致しており,理論値に近似した変化が得られた. 5)壁面より0cmと6.3cm内部の土壌温度を全測定点(40点)のバラツキ(S.D.)にて比較した結果,ポット内土壌の部位以上に植生の存在による影響が大きかった.植生は昼間のバラツキを大きく低下させ,特に人工気象室では顕著となった.夜間ではポットの設置場所,ポット内土壌の部位,及び植生による影響は僅少となった.
収録刊行物
-
- 農業生産技術管理学会誌
-
農業生産技術管理学会誌 9 (1), 9-16, 2002-05-15
農業生産技術管理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282763106381824
-
- NII論文ID
- 110003151360
-
- NII書誌ID
- AA11646210
-
- ISSN
- 24242403
- 13410156
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可