従属な2×2分割表間での等オッズ比性仮説に対する尤度比検定と従属性の影響

  • 宮川 雅巳
    東京工業大学 大学院社会理工学研究科 経営工学専攻
  • 田中 瑛士
    東京工業大学 大学院社会理工学研究科 経営工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Likelihood Ratio Test for Equality of Odds Ratios between Dependent Contingency Tables and Increased Precision with Dependent Samples
  • ジュウゾク ナ 2 2ブンカツヒョウ カン デ ノ トウ オッズヒセイ カセツ ニ タイスル ユウ ドヒ ケンテイ ト ジュウゾクセイ ノ エイキョウ

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抄録

同じ目的機能をもつ2つの2値入出力系の性能を, 対応する2枚の2×2分割表でのオッズ比により統計的に比較する問題を扱う.2つの系での度数データが独立な場合には, この問題は3元分割表での無3因子交互作用の検定に帰着することが知られている.本論文では, 2つの系に比較試験に同一の試料を用いることで, 2枚の2×2分割表データに対応関係が生じる場合を論じる.まず, この問題設定における統計モデルを明示し, 等オッズ比性仮説に対する尤度比検定を導き, 検定統計量の算法を与える.次に同じ試料を用いることで生じる従属性が検定に与える影響を解析的に評価する.さらに, これらの結果を数値実験で定量的に確認し, 本方法の実用性と有用性を実証する.

収録刊行物

  • 品質

    品質 35 (2), 272-278,ii, 2005

    一般社団法人 日本品質管理学会

参考文献 (8)*注記

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