ガム咀嚼が事象関連電位に及ぼす影響

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  • Effect of Gumchewing with CNV Paradigm on Event-related Potential

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抄録

20-57歳までの健康な成人12名の事象関連電位を用いて, ガム咀嚼の精神生理学的効果について調べた。 事象関連電位は10-20 (電極) 法により記録され, 随伴陰性変動 (CNV) パラダイムを用いて安静後およびガム咀嚼後の結果を比較した。 事象関連電位の5成分は主成分分析により, N100, P300, 初期CNV, 中期CNVおよび後期CNVに同定された。 ガム咀嚼後のN100の頂点振幅はF3, FZ, F7, F8の4部位において, 安静後の値より陰性側に有意に大きかった。 ガム咀嚼後の初期CNVの区間平均電位はFZ, F7, C4, P3, T6, O2の6部位において, 安静後の値より陰性側に有意に大きかった。 ガム咀嚼後のS2後反応時間は, 安静後のそれより有意に短かった。 これらの結果より, ガム咀嚼は一般的注意と覚醒水準を上昇させることが示唆された。

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