超音波照射による赤血球ダメージの基礎研究

  • スタント カワン
    桐蔭横浜大学工学部、桐蔭人間科学工学センター(HUSTEC)
  • 小林 正広
    桐蔭横浜大学工学部、桐蔭人間科学工学センター(HUSTEC)
  • 奥島 基良
    桐蔭横浜大学工学部、桐蔭人間科学工学センター(HUSTEC)

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental study on damage of red blood cells by ultrasound exposure

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抄録

超音波の安全性、生体作用を検討するために我々は超音波照射機能付き光学顕微鏡システムを開発したことを報告してきた。そこで、今回は、そのシステムで使用しているリング状の凹面集束型振動子から放射される超音波によるダメージに関する基礎実験を行った。ヒトとウシの赤血球に超音波を照射し、溶血の度合をヘモグロビン量の変化、赤血球の形状の変化、大きさの変化等に着目して検討した。その結果、照射強度I_<SPTP>28.5W/cm^2で30分間照射した時、ヘモグロビン量が増加していた。赤血球の大きさ、形状の変化では、超音波照射によって収縮、変形したと考えられる赤血球を確認できた。収縮した赤血球は粒径分布からも確認することができた。これらは超音波照射による影響と考えられる。

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参考文献 (12)*注記

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