能動騒音制御における固定係数フィルタの適応化に関する検討

  • 藤井 健作
    (株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所(研40)
  • 大賀 寿郎
    (株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所(研40)

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Methods to Update the Prefixed Filter Coefficients in Active Noise Control

この論文をさがす

抄録

Filtered-x NLMS法を適応アルゴリズムとする能動騒音制御装置では通常, その起動に先だって誤差路系のインパルス応答を観測し, それを誤差経路フィルタの係数として与える処理が実行される. 当然ながら, そのインパルス応答が起動後において変化することは十分に想定される. その変化は誤差経路フィルタの係数との差を拡大し, 騒音制御動作を不安定にする. そのために従来より, 騒音制御動作中にも誤差経路系のインパルス応答を観測し, 誤差経路フィルタの係数を更新する方法が検討されている. 本報告では騒音制御フィルタに異なる2つの係数を与えて騒音検出マイクロホンから誤差検出マイクロホンに至る系を観測して得られた結果をもとに連立方程式を構成し, これを解いて誤差経路フィルタの係数を算定する方法を提案する. 加えて, この連立方程式をシステム同定の技法を流用して解き, 誤差経路フィルタの係数を逐次的に修正する法が外乱の影響が抑えられる点において優れていることを示す.

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702430385024
  • NII論文ID
    110003187767
  • NII書誌ID
    AN1001290X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ