集束超音波照射に伴う局所的発熱作用

• 長谷川 寛

  同志社大学 工学部

• 渡辺 好章

  同志社大学 工学部

書誌事項

タイトル別名

• Local heat generation due to irradiation of focused ultrasonics

抄録

集束音源から超音波を照射すると, 焦点近傍において局所的な温度上昇が観測される. 本稿は, この超音波照射に伴う温度上昇の空間分布を, 数値シュミレーションと生体ファントムを用いた測定によって定量的に把握することを目的として議論している. 温度上昇分布の数値シュミレーションは, 超音波の吸収によって生じる熱源を熱伝導方程式に代入することによって導いており, 温度上昇分布の測定は, 温度センサーとして示温テープと熱電対を用いておこなっている. この結果導かれた温度上昇分布の計算結果と測定結果とは, 加熱位置, 加熱範囲, 温度上昇量という点においてよく一致した. これらの手法を用いることによって, 振動子お上び媒質の条件を変化させたときの焦点近傍における空間および時間的な温度変化の把握が可能となった.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波

  電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 95 (478), 93-100, 1996-01-25

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• 集束超音波
• 発熱作用
• 温度上昇
• ハイパーサーミア
• 空間分布
• 生体ファントム

詳細情報

• CRID: 1572261552290100352
• NII論文ID: 110003187948
• NII書誌ID: AN1001290X
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles