集束超音波による定在波を用いた微粒子の一次元操作

  • 小塚 晃透
    通商産業省 工業技術院 名古屋工業技術研究所
  • 辻内 亨
    通商産業省 工業技術院 名古屋工業技術研究所
  • 三留 秀人
    通商産業省 工業技術院 名古屋工業技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • One-Dimensional Transportation of Particles Using Focused Ultrasonic Standing Wave

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抄録

超音波の放射圧によるカを利用して, 微粒子をマニピュレートする手法について, 実験的に検討を行った. 凹面型振動子とその焦点位置に設置した反射板間で水中に定在波音場を生成し, 懸濁したアルミナ粒子を投入したところ, 振動子中心軸上に一次元的に粒子をトラップすることが可能となった. 超音波は媒質にも作用して音響流を発生し, トラップに悪影響を及ぼすが, バースト波を用いることにより音響流の発生を抑制できた. さらに, 周波数を変化させることで中心軸上を1次元的に移動し, その時の周波数増分を選択することにより, 整列した粒子群を分離できた. トラップした粒子は, サブミクロンの分解能で数ミリメートルの距離を移動させることが可能である。

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402150365824
  • NII論文ID
    110003187950
  • NII書誌ID
    AN1001290X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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