分散移動システムのための全域チェックポイントアルゴリズム

• 真鍋 義文

  NTT基礎研究所

書誌事項

タイトル別名

• A Distributed Consistent Global Checkpoint Algorithm for Distributed Mobile Systems

抄録

メッセージ通信を行なう分散システムにおいて一貫性のある全域チェックポイントは、各プロセスの状態の組で、ある状態で未送信かつ別の状態で受信済みというメッセージが存在しないものであり、プロセス故障時のロールバックなどに用いられる。モーバイルプロセスを複数含む分散システムにおいて、任意のプロセスによる任意の時点のチェックポイント開始に対して一貫性のある全域チェックポイントを求める問題を考える。一般の分散システムに対するチェックポイントアルゴリズムを用いると通信メッセージに付加して送り合う情報量がモーバイルプロセスの数に依存する。本稿では、付加情報量がモーバイルプロセスの数に依存しないチェックポイントアルゴリズムを示す。
A distributed coordinated checkpointing algorithm for distributed mobile systems is shown. A consistent global checkpoint is a set of states in which no message is recorded as received in one process and as not yet sent in another process. In it used for rollback when a process failure occurs. A consistent global checkpoint must be obtained for any checkpoint initiation by any process. This paper shows a checkpoint algorithm satisfying that the size of information piggybacked on program messages does not depend on the number of mobile processes.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション

  電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション 98 (186), 43-50, 1998-07-23

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• 分散システム
• 分散アルゴリズム
• チェックポイント
• スナップショット
• ロールバック
• モーバイルプロセス

詳細情報

• CRID: 1572261552260584576
• NII論文ID: 110003191671
• NII書誌ID: AN10013152
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • CiNii Articles