消去法による項書換え系の停止性判定について

  • 中村 正樹
    北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
  • 外山 芳人
    北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • On Proving Termination by General Dummy Elimination

この論文をさがす

抄録

従来の停止性判定法を適用できない項書換えシステム(TRS)の停止性を示すために, Ferreiraは一般消去法を提案した.一般消去法は, 規則に現れる適当な関数記号を消去することでより単純な構造のTRSに変換する.変換後のTRSが停止性を持つならば元のTRSも停止性を持つという性質があるため, 一般消去法は停止性判定に有効である.一方, ArtsとGieslは, TRSの規則に現れる関数定義記号の出現に注目し, 無限書換え列の本質を簡潔に記述できる依存対の概念を導入した.本稿では, 一般消去法が変換後に付け加える規則に注目し, 不必要な規則を除くことで一般消去法を改良する.改良一般消去法においても, 変換後のTRSが元のTRSの停止性を保証していることを依存対の概念を用いることで示す.

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573105977190727680
  • NII論文ID
    110003191684
  • NII書誌ID
    AN10013152
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ