コラージュ定理の拡張に関する一考察

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  • Extension of The Collage Theorem

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抄録

IFSによるフラクタル画像符号化では, コラージュ定理に基づいて写像のパラメータ決定を行う. このコラージュ定理は, コラージュ (縮小写像の張り合わせ) が原画像の良好な近似になっていれば, 写像の反復によって得られる再生画像は原画像の良好な近似になるという定理である. しかし, この定理では, 再生画像の誤差が必ずコラージュの誤差よりも小さくなることを保証しているのではなく, 条件によっては誤差が大きくなることがある. そこで, 本文ではこの影響を削減するために, 反復回数を指定した拡張コラージュ定理を提案する. この拡張コラージュ定理に従う方式では複数回の反復でパラメータを決定することで再生画像の誤差削減をはかる事が可能となる. さらに, このパラメータを用いて画像再生を行う場合には, 写像反復回数はパラメータ決定時の反復回数と同じでよく, それ以上の反復は不必要であり, 必要以上の反複写像を行うと誤差が大きくなることを実験により示す.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571698602306762112
  • NII論文ID
    110003194565
  • NII書誌ID
    AN10013006
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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