巡回符号の最小距離を確率的に求める方法について
書誌事項
- タイトル別名
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- A probabilistic algorithm for computing minimum distance of cyclic codes
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抄録
線形符号の性能を知る上で最小距離は重要なパラメータである. しかしながら, 一般に最小距離を求める際の計算量は符号の情報点数をkとするとき, O(2^k)あるいはO(2^<n-k>)となり, k,(n-k)が非常に大きい符号の場合はその導出は困難となる. このため, kが非常に大きい符号においても高速に最小距離を求める方法の開発が希求されている. 線形符号の真の最小距離を確率的に求める方法として, Jeffrey S.Leonによって提案されている方法が知られている. この方法では任意の誤り確率εを設定することによってkが非常に大きい符号の場合においても誤り確率ε以下の条件で最小距離を高速に求めることができる. また, 先に巡回符号の最小距離を効率的に求める方法として, 著者らは巡回符号の性質を考慮した高速な最小重み符号語数の計算法を提案した. 本稿では, 巡回符号の最小距離をより高速に求めることを目的として, その構造を利用した確率的な最小距離計算法を提案し, Jeffrey S.Leonの方法に比較して有効であることを示す.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論
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電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 96 (311), 1-6, 1996-10-18
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573668927144694912
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- NII論文ID
- 110003197150
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- NII書誌ID
- AN10013083
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles