区分線形特性をもつニュｰラルネットワｰクの大域的安定性に関する一考察

• 西 哲生

  九州大学大学院システム情報科学研究科

• 高橋 規一

  九州大学大学院システム情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名

• A Study on the Global Stability of Neural Networks with the Piecewise Linear Functions

抄録

大域安定性は相互結合型ニューラルネットワークを種々の問題に応用する際の最も重要な性質の一つである.対称結合ネットワークが大域安定であることはよく知られているが,非対称結合ネットワークの大域安定性に関する議論は難しく,これまでに有効な結果はあまり得られていない.本稿では,2個のニューロンからなる非対称結合ニューラルネットワークの大域安定性について考察する.ただし,各ニューロンの入出力特性は区分線形関数で表されると仮定する.我々は,ニューラルネットワークの大域安定性を結合行列の固有値および固有ベクトルを用いて特徴付けることにより,ネットワークが大域安定であるための新しい十分条件を与える.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム

  電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム 96 (125), 1-8, 1996-06-24

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• ニュｰラルネットワｰク
• 区分線形特性
• 大域安定性
• 周期解

詳細情報

• CRID: 1572824502214392192
• NII論文ID: 110003197944
• NII書誌ID: AN10013094
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles