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Abstract
名詞句を接続する並立助詞「と, や, に」についてはこれまでに言語学者により多くの研究がなされており, これらそれぞれの意味の違いが明らかになっているが, 日本語の形式的意味論ではこれらの並立助詞の意味についてはそこまでの扱いはなされていない. しかし実際の談話で並立助詞の使い分けによって有益な情報が伝達されているのは明らかであり, 自然言語処理において並立助詞の処理は必要である. このための基盤として本論文はMontague意味論の上で並立助詞の意味の形式化を行う. Montague意味論は言葉の指示対象を扱う意味論であり, そのため言葉の意味とモデルとの関係を考えることが容易であるという利点をもつ. 並立助詞を扱うためには形式意味論の体系が複数名詞句を扱えることが必要である. 本論文ではCarlsonおよびLink, Landmanによる英語複数名詞句を扱う形式的枠組みを日本語に導入する. 本論文はそれぞれの並立助詞について意味の違いを反映した定式化を行うと共に, これら並立助詞の意味は談話という環境すなわち語用論的条件が成立しているもとではじめて実効的な意味となるということを明らかにする. Montague意味論の特色を利用して「と, や, に」の意味を分析したが, それ以上の分析すなわち言葉の情報伝達としての意味や文脈依存性の分析はより情報指向的な意味論を用いる必要がある.
Journal
- The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers [List of Volumes]
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The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers J80-D-2(10), 2770-2779, 1997-10-25 [Table of Contents]
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
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