静止時力制御中における関節スティフネスおよび手先スティフネスの変化

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タイトル別名
  • Human arm stiffness and equilibrium position during static force control

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抄録

脳の腕運動制御方策を探るため, 水平面内での人腕肩・肘の2関節による静止時力制御中における関節スティフネスおよび手先スティフネスを計測し, 外力および筋同時活性によるスティフネスの変化を調べた. 手先力の大きさに比例して関節スティフネスは増加し, 手先力の方向に応じて関節スティフネスの各要素の比は大きく変化したが, 手先スティフネス楕円体の方向性はさほど大きな変化は観察されなかった. これは, 静止時力制御中の関節スティフネスの割合が, スティフネス楕円の方向変化に対して敏感になる値にはならないためであることを示す. さらに, 力制御中の平衡位置が, 手先力の方向と一致せず, 手先力の大きさとも比例しないことを示し, 座標変換やスティフネスの大きさを考慮せずに, 作業座標系で平衡位置をパラメータとして力を発生させることが困難であることを述べる.

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参考文献 (19)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573387452282928640
  • NII論文ID
    110003233182
  • NII書誌ID
    AN10091178
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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