ネオコグニトロンによる3次元物体の識別

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  • Descrimination 3D object by Neocognitron

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抄録

サルのIT群(inferior tempral cortex)の細胞は顔や特定の物体の形状に対して反応することがしられている.Logothetisらは, ワイヤクリップ状の物体の画像をサルに学習させた後に, 回転, 拡大・微小, 平行移動などの変形操作を施した物体の画像をサルに見せIT野の細胞の反応を記録している.それによると, ある角度からみた物体の画像に特異的に反応する細胞は, みる角度が特異的に反応する角度からずれていくにしたがって徐々に弱くなっていくことが示されている.一方, サルの形状認識の経路はV1野→V2野→V4野→IT野という経路であることが解剖学的に知られており, 階層構造をなすことが知られている.我々は, このような階層構造に着目しV1野からIT野までの経路のモデルとしてネオコグニトロンを提案する.本研究では, ネオコグニトロンをを用いてLogothetisらの実験を説明することが可能であることを計算機シミュレーションによって示し, 階層性が重要であることを論じる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417127445861504
  • NII論文ID
    110003233449
  • NII書誌ID
    AN10091178
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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