行為の障害から脳の仕組みを考える
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- 河村 満
- 昭和大学医学部神経内科
書誌事項
- タイトル別名
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- A comprehensive view on the neural mechanism of apraxia
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抄録
失行はリープマン(Liepmann)によって最初に記載され,彼自身の一連の研究によって確固たる臨床症候としての位置を与えられた概念である.リープマンは,失行を他の運動障害から独立させ,四肢の運動感覚器官を,ある特定の目的を達成するために使用することができない症状と定義した(Liepmann, 1920).この定義にもとづいて,彼は失行症状を大きく運動性失行と観念性失行のこつに分類し,さらに運動性失行を肢節運動失行と観念運動性失行とに分けた.近年,失行研究は多くの論議を経てリープマンの概念に回帰する流れにある.本稿ではまず,古典失行(リープマンが定義した意味での失行)の症候と機序について具体的に示し,さらに失行と前頭葉病変による行為障害とを対比する.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎
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電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 96 (123), 19-24, 1996-06-21
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105977276808320
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- NII論文ID
- 110003271511
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- NII書誌ID
- AN10487226
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles