文節間係り受け距離の統計的性質とその係り受け解析への応用

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タイトル別名
  • Statistical Property of Distance between Modifier and Modified Phrases and Its Application to Dependency Analysis of Japanese Sentences

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抄録

日本語における2文節間の係り受け頻度はその距離に依存することが知られている。すなわち,ほとんどの文節はその直後の文節に係ることが最も多く,文末の文節を除いては,距離が離れるにしたがってその頻度が減少する。このような統計的知識が日本語文の表層的解析に有効であるかどうかを確かめるため,総ペナルテイ最小化法を用いて,係り受け解析の実験を行なった。ATRの503文データベースから抽出した係り受け距離の頻度分布に基づいていくつかのペナルテイ関数を定義し,結果を比較したところ,このような統計的知識が実際に解析性能向上に有効であること,また頻度分布は係り文節の種類ごとに求めた方がよいことなどが明らかとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135652439253120
  • NII論文ID
    110003278309
  • NII書誌ID
    AN10091225
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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