文法的不適格文に対する漸進的構文解析手法

• 加藤 芳秀

  名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻

• 松原 茂樹

  名古屋大学言語文化部

• 外山 勝彦

  名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻

• 稲垣 康善

  名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• Incremental Parsing of Grammatically Ill-Formed Sentences

抄録

本稿では, 文法的不適格文に対する漸進的な構文解析手法を提案する.本手法では, 漸進的チャート解析と同時に, 到達可能性, 及び連接可能性といった構文的制約を用いて随時, 誤り修正を行う.これにより, 文法的不適格文に対して, 語が入力されるごとに, それまでの入力に対する構文構造を作成できる.また, 誤り修正に対してコストを導入し, 誤り修正の度合いを表現する.これにより, 入力文中の適格な部分に対する構造を保持する構文構造の選択が可能となる.本手法を用いることにより, 文法的不適格文に対して漸進的に意味解析や文脈解析を実行する枠組の実現が期待できる.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション

  電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション 98 (53), 39-46, 1998-05-15

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• 文法的不適格文
• 誤り修正
• 漸進的構文解析
• 漸進的解釈
• 構文的制約

詳細情報

• CRID: 1571417127415933568
• NII論文ID: 110003278438
• NII書誌ID: AN10091225
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles