室内伝達関数留数モデルと零点分布

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タイトル別名
  • Residue sign model of a room transfer function and its zeros

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抄録

本報告では、室内伝達関数モデルとして(a)留数符号変化に着目した留数符号モデルと(b)波動理論に基づいた波動関数モデルを考え、室内伝達関数の位相特性推定において重要な零点分布を解析した。その結果、留数符号モデルの零点は、複素周波数平面上のjδ軸(δ:吸音率に関する定数)方向に対して従来の予想通りCauchy分布の理論曲線にほぼ一致すること、波動関数モデルの零点は、理論曲線と同じ傾きを持ち絶対値が下回ることを確認した。また、両モデルの位相特性推定値には差が生じるが、それは伝達関数の隣接する極の間のPole-line上に発生する2つの零点(Double-Zero)の割合が異なるためであることを明らかにした。零点の総数に対するDouble-Zeroの割合は、留数符号モデルが0〜2%程度、波動関数モデルが約8%となる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261552314556928
  • NII論文ID
    110003284107
  • NII書誌ID
    AN10164817
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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