誤差経路フィルタ係数の算定を必要としない連立方程式法の検討

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タイトル別名
  • A Study on a Simultaneous Equations Method without the Estimation Process of the Error Path Filter Coefficients

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抄録

Filtered-x NLMS法を適応アルゴリズムとする能動騒音制御装置では通常, その起動に先だって誤差経路系のインパルス応答を観測し, それを誤差経路フィルタの係数として与える処理が実行される.当然ながら, そのインパルス応答が起動後において変化することは十分に想定される.その変化は誤差経路フィルタの係数との差を拡大し, 騒音制御動作を不安定にする.本報告では誤差経路フィルタ係数の算定を必要としない騒音制御フィルタ係数の更新法を提案する.ここでは, 騒音制御フィルタに2つの異なる係数与えたときに騒音検出マイクロホンから誤差検出マイクロホンに至る系は, 騒音伝達系と誤差経路系のインパルス応答を未知数とする2つの独立な方程式を成立させることが利用される.騒音制御フィルタの係数はこの連立方程式を繰り返し解くことによって更新される.

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参考文献 (13)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402174626688
  • NII論文ID
    110003284351
  • NII書誌ID
    AN10164817
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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