Cフィルタが不要な能動騒音制御システムの検討

• 梶川 嘉延

  関西大学工学部電子工学科

• 野村 康雄

  関西大学工学部電子工学科

書誌事項

タイトル別名

• A Study on an Active Control System without C Filter

抄録

本論文ではC^^^フィルタを必要としないアクティブノイズコントロール(ANC)システムを提案する.本システムは同時摂取型最適化法を利用したシステムであり, 誤差信号のみで更新が可能である.ANCシステムではその更新アルゴリズムに通常Filtered-x法が用いられている.このFiltered-x法では二次音源とエラーサンサ間の音響結合系のモデルC^^^フィルタが必要とされる.しかし, 環境変化等により, そのモデルは必ずモデル化誤差を持つことになり, その影響によりANCシステムは不安定となる問題点を有していた.一方, 提案システムではC^^^フィルタが不要であるため, 上記問題点は一切発生しないという利点を有する.そこで, 本論文では提案システムの原理について説明し, さらに, コンピュータシミュレーションによって提案システムの有効性を実証する.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響

  電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 98 (248), 61-68, 1998-08-28

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• アクティブノイズコントロール
• 同時摂動型最適化手法
• Cフィルタ

詳細情報

• CRID: 1570572702453448320
• NII論文ID: 110003284414
• NII書誌ID: AN10164817
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles