ステレオエコーキャンセラにおける相互相関変動方式の検討

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タイトル別名
  • A study of decorrelation on a stereo echo canceller

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抄録

ステレオ音声による拡声通話システムで必要となるステレオエコーキャンセラでは,ステレオの受話信号間の相互相関が高い場合が多く,適応フィルタが真のエコー経路に収束しない,真値への収束速度が遅い,といった問題がある.これらの問題を解決するために,人為的に相関を変動させる前処理方式が数多く提案されているが,これらの方式は音声に歪みを伴うという欠点がある.本報告では,実際の通話時における遠端の送話者の微小な移動に着目し,音像の定位を乱すことなく相互相関を変動させる方式を提案する.さらに聴覚特性を考慮した最適化により,収束性能の向上と音声品質保持の両立が可能であるという検討結果を示す.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571980077336924800
  • NII論文ID
    110003285051
  • NII書誌ID
    AN10164817
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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