導電性中空糸膜の黄色ブドウ球菌に対する通電殺菌特性
書誌事項
- タイトル別名
-
- Bactericidal property of the conductive porous capillary membrane to Staphylococcus aureus with electric currents
この論文をさがす
抄録
本報は,大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する導電性中空糸膜の殺菌特性について検討したものである。その結果,特に直流100mAを4時間通電した場合,本膜にあらかじめ捕捉した細菌は著しく減少した。これに対して,パルスやインパルス100mAを通電した場合には,大腸菌では良好な殺菌性が認められたが,ブドウ球菌では大腸菌の約半分程度しか殺菌できなかった。これらの結果から,本膜に捕捉された細菌は通電により死滅させることができるものの,この殺菌特性は,菌種により異なりこの差異が菌体の細胞壁構造に由来する可能性が示された。
収録刊行物
-
- 信学技報
-
信学技報 94 (103), 67-72, 1994
一般社団法人電子情報通信学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1570854177430479232
-
- NII論文ID
- 110003287412
-
- NII書誌ID
- AN00245490
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles