DS/SS方式におけるカルマンフィルタを用いた推定符号追跡ループ
書誌事項
- タイトル別名
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- DS/SS Predictive PN Code Tracking Loop Using Kalman Filter
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抄録
本論文では, 航空機対地上基地局間通信にDS/SS通信方式を適用することを想定して, 位置推定のためのカルマンフィルタによりPN系列の伝搬遅延を推定する機能と修正符号追跡ループ(MCTL)を結合した, より同期追跡性能の高い安定な符号追跡ループを提案し, 推定符号追跡ループ(PCTL)と呼ぶ.カルマンフィルタにより推定された伝搬遅延を推定遅延制御装置が適応信号に変換し, 演算回路を介して離散的にMCTLに入力する.チャネル雑音やドップラー効果などの影響により同期外れや同期追跡状態の不安定な遷移が起こり得るが, PCTLではカルマンフィルタによる遅延推定機能を用いることで性能劣化を補正することが可能である.計算機シミュレーションにより, 提案方式が追跡誤差の軌跡及び追跡ジッタ特性の観点から, 従来のMCTL単独のシステムに比べて同期追跡性能が高いことを示す.また, 提案方式がMCTLでは同期外れが発生するような場合でも同期追跡状態を維持することができることも示す.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散
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電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 97 (613), 7-12, 1998-03-18
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698602360441728
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- NII論文ID
- 110003289199
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- NII書誌ID
- AN10345990
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- ISSN
- 09135685
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles