ジュウシマツ歌の時系列制御 : 高次発声制御中枢部分破壊の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Neural Bases for Song Production in Bengalese Finches : Effects of Partial Lesions on the Higher Vocal Center
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抄録
ジュウシマツの歌の中に含まれる各要素は、ある規則性に従って順番に発声される。この時系列構造を制御する神経基盤を明らかにするため、高次発声制御中枢(HVC)を部分的に破壊した。中程度の破壊をした例では、破壊後数日間にわたって音響構造が乱れたり途中で発声が停止した。次第に発声制御は回復して約1週間後には歌の各要素をほぼ発声することが可能となった。ただし時系列構造を破壊前と比較すると、複雑性が低下したりシーケンスの一部が脱落する傾向にあった。これは、HVCが歌要素の順番制御に重要な約割を果たしていることを示す。破壊後に機能回復がみられたことから時系列制御情報は、ある程度HVC内に分散して符号化されていることが示唆される。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
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電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 97 (587), 49-56, 1998-03-06
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571135652339941248
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- NII論文ID
- 110003296146
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- NII書誌ID
- AN10013221
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles