聴覚末梢系の計算理論

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タイトル別名
  • A Computational Theory of the Peripheral Auditory System

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抄録

本論文では、聴覚末梢系の計算理論について、Marrによる初期視覚の計算理論に対応する形で議論を展開した。まず、ガンマチャープ関数が、時間-スケール表現において最小不確定性の意味で最適となり、聴覚フィルタへの近似も心理物理実験的に良くなることを示した。また、ウェーブレットフィルタを使うと800Hz以上の聴覚フィルタバンクが構成可能で、スケール表現不変の意味で最適となることを述べた。次に、聴知覚現象を説明するための事象検出と強調を行うデルタガンマ理論について述べた。末梢系と中枢系の一部の神経細胞の発火パターンをこの理論の枠組で説明できることを示した。

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参考文献 (36)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668927129538048
  • NII論文ID
    110003296486
  • NII書誌ID
    AN10013221
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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