3-D FEMによる声道の放射空間付き楕円近似音響管モデルに関する一考察

• 松崎 博季

  北海道大学 工学部

• 三木 信弘

  北海道大学 工学部

• 小川 吉彦

  北海道大学 工学部

書誌事項

タイトル別名

• A Study on Elliptic Sound Tube Model of Vocal Tract with Volume of Radiation using 3-D FEM

抄録

MRIデータより得られた一つの声道断面と,それと面積と周長が等価な楕円を断面とする簡単な均一音響管モデルを用いて有限要素法で3次元的にシミュレーションを行ない声道伝達特性と放射インピーダンスを求め,両者の結果を比較する.計算結果よりここで用いた声道断面は楕円で近似しても大きな問題のないことがわかった.次に,潰れ度の異なるいくつかの楕円断面の均一音響管内の音響特性を有限要素法で同様にシミユレーションし,それぞれの放射インピーダンスを求め,口唇部の放射形状の潰れ度の違いによる放射インピーダンスの変化の様子を示す.計算結果より,潰れ度が大きくなるにしたがって,虚数部では,各周波数でほぼ同じような割合で減少しているのに対し,実数部では,ある周波数より低い周波数では増加し,高い周波数では減少していることが示された.

収録刊行物

• 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声

  電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 95 (467), 33-38, 1996-01-18

  一般社団法人電子情報通信学会

キーワード

• 3次元有限要素法
• 声道楕円近似音響管モデル
• 放射インピーダンス
• 放射空間

詳細情報

• CRID: 1574231877083394176
• NII論文ID: 110003296513
• NII書誌ID: AN10013221
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles